2014年3月28日金曜日

MEIDAIベビーポンプ

ET3を入手以来、日課のように毎日観ていた旧いVESPA関係のブログ。
そんなVESPA関係のブログで、ある日偶然発見した「MEIDAIベビーポンプ」と言う空気入れ。
以来「あれば欲しいな…。」と思っていた「MEIDAI ベビーポンプ」。
もう、その佇まいに一目惚れ。
そんな、「MEIDAIベビーポンプ」、何となく入手する事が出来ました。やはり、予想通り、競争にはならず、でも、予想よりちょっと高かった開始価格で…。

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1917年、自転車部品の製造開始、1933年、自転車用空気入れの開発に成功し、製造販売を開始、1937年自動車用車載空気入れの発売を機にT社と取引開始、2007年頃空気入れの生産中止、自転車部門から撤退した、大橋鉄工さん。 名古屋の大橋鉄工だから名大なのでしょうね…。
国産最後の空気入れメーカでもあったそうです。 
現在は、T自動車のパーツ供給メーカになってしまった様子ですが。 

そんな大橋鉄工さんの経営理念「私たちは“世のため人のためになるモノづくり”で 社会に貢献し、その喜びと誇りを皆で分かち合うことができる企業を目指します。」 
もう、クルマの目立たない部品製造だけではもったいなすぎます…。 

本当は、もっと新しい、最終モデルで良かったのですが、縁あって手に入れたのは、初期の更にレアなモデル。およそ五十年位前の物らしいです 
お洒落なケースの色が、最終モデルは茶色ですが、初期の物は紺なのだそうです。 
でも、細かな違いはありますが、基本的な部分は全く変わっていないそうです。 



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いかにも質実剛健な頑丈そうな作り。 
携帯用としてはちょっと重いかも…。 
昔は、このケースをハンドルやダウンチューブに括り付け、遠乗りに出かけたそうです。 
まぁ、今となっては、パンクしたらJAFに救援依頼すればすむ事ですが…。 
そして、僕のET3には、純正のポンプが装備されているので必要はないのですが…。


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見た目は、そこそこ綺麗ですが、圧縮が弱かったり、ケースに綻びがあったり…。
最初は、物が手元にあれば良いなんて思ってましたが、入手できれば使えるようにしたくなるのが世の常と言う事で…。
まぁ、実際に使う事は、まず無いとは思いますが…。



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組み立てると、こんな感じになって、BABYのロゴ部分を足で押えて空気を入れます。 
結構力が入ります。 
コンテッサのタイヤ無理っぽかったですが、嫁ちゃんの自転車のタイヤはパンパンになりました。 
VESPAのブログなのに、ベスパで試していないのは、我ながら、如何なものかと思いますが…。
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心配な消耗部品、パナレーサーのポンプと共通らしいです。 
パナレーサーのポンプは、大橋鉄工さんから技術を買い取ったらしいです…。 

そして、ピストンのパッキン、ちょっと空気漏れのあったホース、川越界隈のホームセンター、自転車店を十件程廻って無事入手。 



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さっそく、分解して、シリンダー内を掃除したり給油したりして、新しい革パッキンを付けると圧縮も完全復活。
ところで、革パッキンに塗布する油、どんな油が良いのでしょうか?どなたか教えてください。
今回は、革と言う事で、ラナパーをたっぷり塗って取り付けてみました。
シリンダー内は、空気入れ用オイルと言う物があるそうですが、ワコーズのプロステージ0W-30を塗布しました。


ホースも、色こそ違いますが、昔の電気こたつのコードのような布のカバーの付いたホースに取り換えて…。


これで、きっと僕の残りの一生より長持ちする事でしょう。 

また、無駄なコレクションが増えてしまった様な気もしますが…。